仕事帰りのスーパーで、じゃがいも売り場の前に立ったとき、「カレーに使うならメークイン?男爵?どっちだったっけ……」と迷ってしまうこと、ありませんか?
名前は知っていても、いざ料理に使うとなると違いがあいまいで、「間違えて煮くずれしたらどうしよう」と不安になりますよね。
でも大丈夫です。
じゃがいも選びは、いくつかの基本を知っておくだけでぐっとラクになります。
先に結論をお伝えすると、カレーや肉じゃがのような煮込み料理には、一般的にはメークインが使いやすくておすすめです。
一方で、男爵いもはホクホク感を生かしたポテトサラダやコロッケ向きです。
この記事では、メークインと男爵の違い、スーパーで迷わない見分け方、間違えて買ってしまったときのリカバリー術、保存のコツまで、初心者の方にもわかりやすくやさしくご紹介します。
【この記事を書いた人】
坂本 真理(時短料理研究家/野菜ソムリエプロ)
忙しい日のごはん作りでも、食材選びで迷いにくくなるコツを発信。野菜の特徴をやさしく噛みくだいて伝えるのが得意です。
メークインと男爵、何が違うの?
じゃがいも選びで迷う理由は、見た目が似ているのに、加熱したときの性格がかなり違うからです。
大きく分けると、メークインは煮くずれしにくいタイプ、男爵いもはホクホクして崩れやすいタイプです。
その違いは、でんぷんの性質や食感にあります。
- メークイン:しっとり、なめらか。煮くずれしにくい
- 男爵いも:ホクホク、粉っぽさがある。崩れやすい
この違いが、そのまま「向いている料理の違い」につながります。
カレーにはどっち?基本は「メークイン」が使いやすい
カレーに使うなら、まずはメークインを選ぶと失敗しにくいです。
メークインは煮くずれしにくいので、長めに煮込むカレーでも形が残りやすく、「じゃがいもが溶けてドロドロになってしまった」という失敗を防ぎやすいからです。
肉じゃがやシチューなど、具材の形をきれいに残したい料理にも向いています。
一方、男爵いもはホクホクしておいしい反面、煮込むと崩れやすいため、カレーではルーに溶けやすくなります。
これが悪いわけではなく、「少しとろっとした家庭的なカレーが好き」という方には、むしろ男爵のほうが好みに合うこともあります。
つまり、形を残したいならメークイン、少しとろみが出る感じも好きなら男爵もあり、と覚えておくとわかりやすいです。
スーパーで1秒で判断するコツ
売り場で迷いたくない方は、まず見た目で覚えてしまうのが一番です。
細長いのがメークイン、丸っこいのが男爵。
これだけでもかなり判断しやすくなります。
📊 比較表
メークインと男爵の違い早見表
| 項目 | メークイン | 男爵いも |
|---|---|---|
| 見た目 | 細長め・表面が比較的なめらか | 丸め・ゴツゴツしやすい |
| 食感 | しっとり・なめらか | ホクホク |
| 煮くずれ | しにくい | しやすい |
| 向いている料理 | カレー、肉じゃが、シチュー、煮物 | ポテトサラダ、コロッケ、粉ふきいも |
「間違えて買った…」ときのリカバリー術
もしカレー用に男爵いもを買ってしまっても、あきらめなくて大丈夫です。
男爵いもでカレーを作るとき
男爵いもは崩れやすいので、次の工夫をすると失敗しにくくなります。
- いつもより少し大きめに切る
- 下ゆで、または電子レンジで軽く火を通しておく
- 鍋に入れるのは後半にする
- 混ぜすぎない
こうすると、ホクホク感を残しながら、煮くずれを減らしやすくなります。
メークインでポテトサラダを作るとき
逆に、ポテトサラダ用にメークインを買ってしまった場合は、完全につぶすよりも、少し形を残した「ごろっと系ポテトサラダ」にするとおいしく作りやすいです。
ベーコンやきゅうり、粒マスタードを合わせると、しっとりした食感が活きやすくなります。
やさしく覚えるコツ
品種を間違えても、切り方・火の通し方・仕上げ方を変えれば、かなりおいしく作れます。失敗ではなく、「料理を少し変えるチャンス」と考えてみてくださいね。
保存方法は?冷蔵庫に入れていいの?
じゃがいもは、基本的には暗くて涼しい場所で保存するのが向いています。
家庭では、風通しのよい冷暗所に置き、長くためこみすぎないように使い切るのがおすすめです。
じゃがいもを冷蔵庫で保存すると、低い温度の影響ででんぷんが糖に変わりやすくなり、甘みが出ることがあります。
さらに、そのじゃがいもを揚げたり炒めたりすると、アクリルアミドが増えやすくなる可能性があると案内されています。
もし冷蔵保存したじゃがいもを使うなら、揚げ物や炒め物よりも、煮物や蒸し物に使うほうが取り入れやすいです。
買うときに見ておきたいポイント
じゃがいもは品種だけでなく、状態も大切です。買うときは、次の点も確認してみてください。
- 芽が出ていない
- 皮が緑色になっていない
- やわらかくなりすぎていない
- しわしわになりすぎていない
特に芽や緑色の部分には天然毒素が多く含まれることがあるため、調理前にはしっかり取り除くことが大切です。
こんなふうに覚えると、もう迷いません
最後に、売り場で迷わないための覚え方をもう一度まとめます。
- 煮込むならメークイン
- つぶすなら男爵
- 細長いのがメークイン
- 丸いのが男爵
この4つだけ覚えておけば、スーパーでかなりラクになります。

よくある質問(FAQ)
Q. カレーには絶対にメークインじゃないとダメですか?
A. 絶対ではありません。一般的にはメークインのほうが煮くずれしにくく扱いやすいですが、男爵いものホクホク感が好きな方もいます。好みで選んで大丈夫です。
Q. 肉じゃがもメークインのほうがいいですか?
A. 形をきれいに残したいならメークインが使いやすいです。ただ、少し崩れて味がなじんだ男爵の肉じゃがが好きな方もいます。
Q. 冷蔵庫に入れてしまったじゃがいもは食べられませんか?
A. すぐに食べられなくなるわけではありません。煮物や蒸し物など、水を使う料理に向けると使いやすいです。
Q. じゃがいもの芽はどこまで取ればいいですか?
A. 芽だけでなく、その周りも少し深めに取り除くと安心です。緑色の部分も厚めにむいてください。
まとめ|じゃがいもの性格がわかれば、夕飯作りはもっとラクになる
カレーや肉じゃがに使うじゃがいもで迷ったら、まずはメークインを選ぶと失敗しにくいです。
メークインは煮くずれしにくく、煮込み料理向き。
男爵いもはホクホクして、ポテトサラダやコロッケ向き。こう考えると、スーパーの売り場でも選びやすくなります。
そして、もし間違えて買ってしまっても大丈夫。
切り方や入れるタイミングを工夫すれば、ちゃんとおいしく仕上げられます。
毎日のごはん作りは、覚えることがたくさんあって大変ですよね。
でも、食材の「性格」が少しわかるだけで、料理はぐっとラクになります。
次にスーパーでじゃがいも売り場の前に立ったときは、ぜひ「煮込むならメークイン、つぶすなら男爵」を思い出してみてくださいね。