関東のスーパーで揃う!名古屋の味「たません」をホットプレートで完全再現

この記事の著者:持田 光 (Motida Hikaru)
おうち縁日プランナー / 元名古屋の駄菓子屋の孫。
「特別な材料なんていらないよ」をモットーに、近所のスーパーで揃う材料で、子供が喜ぶイベント料理を提案する「近所の頼れるお姉さん」。実家の駄菓子屋で焼いていた「たません」の味を現代風にアレンジしたレシピがSNSで話題。

テレビのニュースで夏祭りの屋台が映った瞬間、「あ!たません食べたい!」と、懐かしい記憶が蘇ったことはありませんか?

パリッとした大きなえびせんに、トロトロの目玉焼きと甘辛いソース。

子供の頃、お小遣いを握りしめて並んだあの味を、自分の子供たちにも食べさせてあげたい。

そう思って近所のお祭りに行ってみても、関東の屋台には「たません」が見当たらない……。

「やっぱり名古屋に帰らないと食べられないのかな?」

「家で作ろうにも、あんな大きなえびせん、どこに売ってるんだろう?」

そんな風に諦めかけているあなたへ。

大丈夫です!わざわざネットで高いせんべいを取り寄せなくても、近所のスーパーにある「あれ」を使えば、家庭のホットプレートで完璧に再現できるんです。

元駄菓子屋の孫である私が、おばあちゃんから受け継いだ「パリパリ&トロトロ」の食感を出す秘訣と、関東でも手に入る材料で作る「おうちたません」の完全レシピを伝授します。


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「たません」の正体とは?名古屋っ子が愛する駄菓子屋グルメ

まず、関東育ちの旦那さんや子供たちに「たませんって何?」と聞かれた時のために、その魅力をサクッとおさらいしておきましょう。

「たません」とは、名古屋を中心とする東海地方の駄菓子屋やお祭りで愛され続けている、ソウルフード的なおやつです。
名前の由来はシンプルに「たまご」+「せんべい」。

よく関西の「たこせん(たこ焼きを挟んだもの)」と混同されがちですが、たませんの主役はあくまで「目玉焼き」です。

顔が隠れるくらい大きなえびせんべい(たこせんべい)に、鉄板で焼いた目玉焼きを乗せ、お好みソースとマヨネーズをたっぷりかける。そして二つ折りにしたせんべいを、パリッ!とかじると、中から黄身がトロ〜リ……。

この「パリパリ」と「トロトロ」の食感のコントラストこそが、たませんの最大の魅力であり、名古屋っ子が大人になっても忘れられない味の正体なのです。


【材料】専用せんべいは不要!スーパーの「えびみりん焼き」が正解

「でも、あんな大きなえびせん、関東のスーパーじゃ見かけないわよ?」

そう思いますよね。確かに、屋台サイズの巨大な「たこせん」は、業務スーパーや通販でないと入手が難しいのが現実です。

そこで私が提案したいのが、スーパーや100円ショップのお菓子売り場にある「えびみりん焼き」です。

なぜ「えびみりん焼き」が最強の代用品なのか?

たませんとえびみりん焼きは、専用せんべいの代わりとして、実は「入手しやすさ」以上のメリットがある関係にあります。

  1. サイズ感が子供にぴったり:
    屋台のたませんは大きすぎて、小さな子供だと食べている途中で割れたり、卵がこぼれたりしがちです。しかし、直径10cmほどの「えびみりん焼き」なら、子供の手にも収まりやすく、一口でパクッといけます。
  2. コスパ最強:
    1袋に何枚も入っていて100円〜200円程度。失敗しても気兼ねなく作り直せます。
  3. 味の相性:
    ほんのり甘いみりん醤油味が、ソースやマヨネーズの塩気と絶妙にマッチします。

「本物より小さいじゃん!」なんて言わせません。「こっちの方が食べやすくて美味しい!」と言わせてみせますよ。

スーパーで買える「えびみりん焼き」のパッケージ例


【実践】屋台のおじちゃん直伝!「パリパリ&トロトロ」を作る3つのコツ

材料が揃ったら、いよいよ調理です。

ホットプレート(またはフライパン)を出して、おうち縁日の始まりです!

ただ焼いて乗せるだけではありません。

駄菓子屋のおばあちゃんがやっていた、「時間が経っても美味しい」プロの技を3つ伝授します。

コツ1:せんべいは「炙って」水分を飛ばす

袋から出したばかりのせんべいでも、湿気を含んでいることがあります。

ソースを塗る前に、ホットプレートの空いているスペースで、せんべいの両面を軽く炙ってください。

これだけで、食べた時の「パリッ!」という音が劇的に変わります。

コツ2:目玉焼きの黄身は「潰して」広げる

ここが一番のポイントです。

目玉焼きと「黄身を潰す」工程は、たませんを美味しく食べるための必須のコツという関係にあります。

普通の目玉焼きのように黄身を盛り上がったままにすると、せんべいで挟んだ時に一点に圧力がかかり、せんべいが割れてしまいます。

また、黄身が流れ出して服を汚す原因にもなります。

卵を割り入れたら、すぐに箸で黄身を突き崩し、白身と同じくらいの厚さになるように広げてください。

こうすることで、どこをかじっても卵の味がする「幸せなたません」になります。

コツ3:ソースとマヨネーズは「黄金比」で

お好みソースとマヨネーズは、2つを合わせることで初めて「屋台の味」になる、味の決め手の関係です。

  • お好みソース:たっぷり
  • マヨネーズ:お好みソースの半分くらい

このバランスが鉄板です。そして、仕上げに「天かす」と「青のり」を散らすのを忘れずに。この2つがあるだけで、一気に本格的な味になります。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: せんべいにソースを塗ったら、「30秒以内」に具を乗せて食べてください。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、ソースの水分を吸ったせんべいは驚くほどの速さで湿気てしまい、あの魅力的な「パリパリ感」が失われてしまうからです。家族みんなでホットプレートを囲み、焼きたてをその場で手渡して食べる。これこそが、たませんを一番美味しく食べる方法です。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。

卵を潰して広げる工程のイラスト


子供が喜ぶ!チーズやベーコンで「デラックスたません」に進化

基本のたませんができるようになったら、具材を足して「デラックス版」を作ってみましょう。

  • とろけるチーズ:
    卵をひっくり返した後、スライスチーズを乗せて溶かします。ソースとの相性が抜群で、子供たちが奪い合う美味しさです。
  • ベーコン:
    カリカリに焼いたベーコンを挟めば、塩気がプラスされてランチ代わりにもなるボリューム感に。
  • カレー粉:
    ソースに少しだけカレー粉を混ぜると、スパイシーな香りが食欲をそそり、ビールのおつまみにも最高です(これはパパ用ですね!)。

週末は家族で「たませんパーティー」を開こう

「たません」を作るのに、特別な道具も、高い材料も必要ありません。

必要なのは、スーパーで買えるお菓子と卵、そして「楽しもう!」という気持ちだけ。

今度の週末は、ホットプレートを囲んで「おうち縁日」を開いてみませんか?

ママが懐かしむあの味は、きっと子供たちにとっても、忘れられない「新しい大好物」になるはずです。

さあ、買い物カゴを持って、お菓子売り場の「えびみりん焼き」を探しに行きましょう!


参考文献リスト

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