注目キーワード

父が誤嚥性肺炎になったことで、考えさせられたこと

父が突然、誤嚥性肺炎になりました。

早期発見だったので、早く完治すればそれで良いと軽く考えていたのですが、その後の介護に色々と対策をしないと問題が発生することがわかりました。

誤嚥性肺炎を甘く見ると、後で大変なことになるかも知れません。

父が突然、誤嚥性肺炎に

施設からほんの1週間前に一時帰宅していた父は、普通に親子丼やうな丼を食べていたのですが、施設に戻ってから誤嚥性肺炎を起こして入院することになりました。

入院するとすぐにとられた処置が経鼻栄養チューブ(けいびえいようちゅーぶ)の取り付けでした。

誤嚥防止のために経鼻栄養チューブと言って、鼻から胃まで挿入されたチューブによって食事や薬を取るための方法がとられました。

栄養成分は点滴で行うことも可能なんですが、パーキンソン病などで処方された神経内科からの薬を飲む必要があるため、経鼻栄養チューブを利用することが決まったようです。

入院初日は、父の体に付けられた色々な測定器のコードや経鼻栄養チューブ(けいびえいようちゅーぶ)を多少さわる程度で済んでいました。

どうも夜間には、無意識にそれらのコードやチューブを引っ張ったらしく、翌日の朝に面会に行くと両手に介護用ミトンがしっかり装着されていました。

いつになく、しっかりと目を開いていた父ですが、私に向かって『介護用ミトンを外して』と言ってきました。

『これは病院の処置なので勝手に外すことは出来ない』と言うと、『外してくれ』と怒り出しました。

久しぶりに怒る父を見たのですが、『間違って体についている管を外してしまうと体に良くない』と優しく説得すると、怒りも収まったみたいでした。

介護用ミトンを付けると手が塞がれてしまって、嫌な感じになってしまうのでかわいそうですが、治療の一環なのでしばらくはガマンして下さいと思うばかりでした。

担当医からの話

高齢者になると咀嚼機能や嚥下機能がだんだん低下しているので、十分に噛み砕けなかったり、きちんと食道に飲み込むことが出来なくなって、誤嚥を招きやすくなってきています。

父の場合も食べたものが気管に入っており、食べ物や唾液などと一緒に細菌が気道に入ることで肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こしているとの事。

食べる時だけでなく、口の中や喉の粘膜にすみついた細菌を含んだ唾液が間違って気道に入る場合や、寝ている間に胃と食道の逆流によって戻ってきた胃酸を含んだ胃の中身を誤嚥することで起きる場合もあるようです。

一度、誤嚥性肺炎を起こして気道の粘膜が傷つくと、異物に対する反射機能が鈍くなるようです。

つまり、誤嚥して気道に食べ物や唾液が入り込んでも、むせにくくなるので『咳(せき)』が出づらく、誤嚥した食べ物や唾液などを自主的に排出できなくなり、肺炎を引き起こすという悪循環を起こしやすくなるのだそうです。

誤嚥対策が必要

誤嚥性肺炎が治っても、再発する可能性が高く、通常の口からの食事や薬の摂取が続けられない場合も出てきます。

なので誤嚥性肺炎が治っても、誤嚥対策として経鼻栄養チューブや胃瘻(いろう)などの栄養補給の方法を続ける必要があるようになるかも知れないと説明されました。

退院した場合、この対応を施設にお願い出来るかということが問題になってきます。

現在、入っている施設では、対応してもらうことは出来ません。

したがって、経鼻栄養チューブや胃瘻(いろう)などの対応が出来るような施設を探す必要があります。

ケアマネさんに相談

担当医師からの説明を受けるとすぐに、ケアマネジャーさんに連絡です。

父の誤嚥性肺炎の状況説明をして、経鼻栄養チューブや胃瘻(いろう)などの対応やたんの吸引が出来るような施設の候補をピックアップしてもらうようにお願いしました。

ほぼ寝たきりになってしまった父の楽しみの1つは食事だと思うのですが、その食事が出来なくならないように回復してほしいと強く思いました。

しっかり食べれるようになると体力もある程度回復できるようになるのですが・・・。

まずは誤嚥性肺炎を治すこと

父には毎日面会に行ってますが、ちょっとずつ元気にはなってきているのですが、どうも両手の介護用ミントが気になるようで、毎回外してほしいと懇願されます。

早く良くなってもらうと、介護用ミトンも外せるのですが、まずは肺炎を治すことに専念してもらいたいです。

 

 

 

スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!