ニュースで「大阪万博の記念硬貨が発行される」と聞いて、ワクワクしながらスマホを手に取ったあなた。
でも、ネットで検索してみると「造幣局の抽選は終了?」「通販サイトでは既にプレミア価格?」なんて情報ばかりで、焦っていませんか?
「やっぱり転売価格で買うしかないのかな…」
そう諦めかけているなら、ちょっと待ってください。
転売屋にお金を払う必要なんて、1ミリもありません。
実はこの記念硬貨、発売日の朝に銀行に行けば、誰でも、定価(500円)で手に入るんです。
貨幣収集歴30年のコレクターであり、元銀行員として窓口で記念硬貨を扱っていた私が、財務省の堅苦しい発表を「現場の攻略法」に翻訳して伝授します。
さあ、賢く手に入れて、歴史の証人になりましょう。
[著者情報]
この記事を書いた人:古銭ハンター・タカシ
貨幣収集歴30年。1998年の長野五輪以降、全ての記念硬貨を銀行窓口で定価コンプリートしている。「転売屋に踊らされるな」をモットーに、元銀行員の経験を活かした現場レベルの入手攻略法を発信中。
結論:ネット通販は罠? 「銀行窓口」こそが最強の入手ルート
まず、多くの人が誤解している「入手ルート」について整理しましょう。
記念硬貨には、大きく分けて2つの入手方法があります。
- 造幣局の通信販売(オンラインショップ)
- 金融機関(銀行・郵便局)の窓口引換
ニュースで「申し込み殺到」と報じられるのは、主に1. 造幣局の通信販売の方です。
こちらは「特製ケース入り」や「プルーフ貨幣(鏡面仕上げ)」などの付加価値がついたもので、販売価格も額面より高く、送料もかかります。しかも抽選倍率が高く、当たらないことも多いです。
対して、私がおすすめする2. 金融機関の窓口引換は、いわゆる「裸のコイン」です。
ケースはありませんが、手数料ゼロ、送料ゼロ、額面通りの500円で手に入ります。
予約も抽選もありません。発売日に銀行に行き、「両替」するだけです。

転売サイトで高値で売られているのは、銀行に行けば500円で手に入るものと同じ硬貨であることも多いのです。
無駄なお金を使わず、賢く手に入れましょう。
【カレンダー登録必須】引換開始日と、当日の「勝ち回り」スケジュール
では、具体的にどう動けばいいのか。
元銀行員の視点で「勝ち回り」スケジュールを伝授します。
1. いつ?(Xデーを把握せよ)
財務省の発表によると、500円バイカラー・クラッド貨幣の引換開始は2025年4月頃を予定しています。
正式な日付は、引換開始の約1ヶ月前に財務省から発表されます。
ニュースをチェックするか、財務省のサイトを確認しましょう。
2. どこへ?(穴場はここだ)
取扱機関は、銀行、信用金庫、信用組合、農協、郵便局など、ほとんどの金融機関です。
ここで重要なのが「どこに行くか」です。
- × 大手都市銀行: 人が多く、混雑します。整理券が配られることもあり、待ち時間が長くなりがちです。
- ◎ 地方銀行・信用金庫: 狙い目です。比較的空いており、スムーズに交換できることが多いです。
- 注意点: 普段使っていない銀行でも、記念硬貨の引換(両替)は基本的に受け付けてくれますが、念のため「口座がなくても大丈夫ですか?」と確認すると安心です。
3. どうやって?(昼休みダッシュでOK)
引換開始時間は、通常午前9時(銀行開店時)からです。
人気のある硬貨だと開店前に行列ができることもありますが、発行枚数の多い500円硬貨なら、昼休みに会社の近くの銀行へ行くくらいでも十分間に合うことが多いです。
ただし、「お一人様〇枚まで」という枚数制限がかかるのが通例です(過去の例では2枚〜数枚)。
家族分も欲しい場合は、同僚や家族を巻き込んで、複数人で窓口に行く作戦を立てましょう。
正直、儲かりますか? 過去のデータから見る「プレミア価値」の真実
「手に入れたら、将来高く売れるかな?」
そんな淡い期待を抱いているあなたに、冷酷な現実をお伝えします。
結論:儲かりません。
過去のデータを見てみましょう。
1970年の大阪万博、2005年の愛知万博、どちらも大量の記念硬貨が発行されました。
現在、コインショップでの販売価格は600円〜800円程度。買取価格に至っては、ほぼ額面通り(500円)です。
今回の500円硬貨も、数千万枚規模の大量発行が予想されます。
希少性が低いため、投資対象としてのプレミア価値は期待できません。
しかし、「価値がない」わけではありません。
今回のデザインには、あの話題のキャラクター「ミャクミャク」が描かれています。
そのインパクトは絶大です。飲み会で財布から出せば「何それ!?」と盛り上がること間違いなし。
子供や孫へのちょっとしたお小遣いとして渡せば、記憶に残るプレゼントになります。
金銭的なプレミアではなく、「話のネタ」としてのコミュニケーション価値は、500円以上のプライスレスなものになるはずです。
ただの500円じゃない。「バイカラー・クラッド」の凄さを語らせて
最後に、コレクターとしてこの硬貨の「モノとしての凄さ」を語らせてください。
今回の硬貨に使われている「バイカラー・クラッド」という技術、実はものすごいんです。
- バイカラー: 異なる種類の金属(ニッケル黄銅、白銅、銅)を組み合わせている。
- クラッド: 異なる金属をサンドイッチ状に重ね合わせている。
つまり、「2色の金属を使い、かつサンドイッチ構造にする」という、偽造防止のための超絶技巧が詰め込まれているのです。
さらに、側面には「異形斜めギザ」という、斜めのギザギザが入っています。これも世界最先端の技術です。
たった500円で、日本の造幣技術の粋を集めた「工芸品」が手に入る。
そう考えれば、これほど安い買い物はありません。
まとめ:500円で買える「歴史の証人」になろう
転売益なんてセコいことは考えず、純粋に楽しみましょう。
2025年、日本中が注目する大阪万博。その熱狂と記憶を、小さな500円玉に閉じ込めて手元に残す。
それは、あなたがその時代を生きた「歴史の証人」であることの証明です。
さあ、今すぐスマホのカレンダーを開いてください。
「2025年4月 万博硬貨」と仮登録しておきましょう。
その日が来たら、500円玉を握りしめて、近くの銀行へ行くだけです。
あなたのコレクションに、新たな歴史の1ページが加わることを楽しみにしています。
[参考文献リスト]