はじめて喪中で年末年始を迎えます。
注意しておくことをまとめてみました。
喪中(もちゅう)の期間は、忌中(きちゅう)の期間も含めて喪中と呼びます。
迎えた年末年始の期間が、忌中なのか喪中なのかによっても大きく変わってきます。
忌中と喪中の違いは?
忌中と喪中の違いを説明すると
・忌中(きちゅう)は故人に祈りを捧げる期間
・喪中(もちゅう)は故人への追悼の期間
【忌中(きちゅう)】
忌中は故人に祈りをささげる期間なので
神事や結婚式など派手な行事は控え、慎んだ生活を送る期間になります。
忌中の期間:同居家族や父母、配偶者の場合は50日、祖父母は30日、兄弟姉妹と子どもは20日が目安
忌中の期間は、故人を偲ぶことが大切ですので、神棚へ半紙をかけてお参りは控えます。
また、新年を迎える場合は初詣にも行かず、神棚の御札は忌明け後に受け取るようにしましょう。
【喪中(もちゅう)】
喪中は故人への追悼の期間なので、
故人をしのび、悲しみの中から日常の生活に戻っていくための期間になります。
喪中の期間:忌中の期間を含む約1年間
忌中を過ぎると日常生活を少しずつ歩むべく、神棚のお参りや神社への参拝など普段通りの生活を行うことが良いとされています。
正月飾りなど
そもそも正月飾りは、新年を祝って、歳神様を迎い入れ、前年を無事に過ごせたことに感謝することの表れなので、前年に不幸があった場合は、正月飾りをすることは好ましくないと考えられます。
門松や鏡餅、しめ縄
門松や鏡餅、しめ縄についても、忌中でなければ飾っても問題ないとする方々もいらっしゃいますが、喪中には飾らない方が良いようです。
しめ縄は、年末でないと準備できないということもあるので、準備できる時に準備だけしておいて、一周忌が過ぎて喪が明けてから交換するのが良いでしょう。
おせち料理
おせち料理は、お正月の祝いの料理なので、喪中の場合は控えるのが無難です。
おせちの中でも、特に鯛やかまぼこなどのめでたいことを意味する料理は避けるべきです。
おせちの中でも、黒豆やだて巻きのように家族円満・無病息災を意味する料理であれば、食べても問題ありません。ただし、おせちの重箱はめでたさを重ねるという意味があるので、使わないことです。
お札の交換
お札の交換も、しめ縄同様に年末年始に交換するのが通常ですが、喪中の期間はお札の交換はしなくても問題ありません。
お札の交換のタイミングは、お札をつけ始めた時期の1年後に交換するのが基本となるので、年末年始に合わせる必要はなく、1年サイクルで交換していれば問題はありません。
なので、お札の交換時期が喪中と重なった場合は、一周忌が過ぎて喪が明けてから神社へ直接お札を納めて、新しいお札に交換する方が良いです。