最近、「あれ?名前が出てこない」「どこに置いたっけ?」そんな瞬間にドキッとすることはありませんか?
50代になると、多くの方が同じような経験をします。これは決して特別なことでも、恥ずかしいことでもありません。
むしろ、身体や心が変化する人生のステージに入ったサインでもあります。
このページでは、難しい医療用語や専門知識をできるだけ避けながら、「わかりやすく、安心できて、今日からできるものわすれ対策」を丁寧にまとめました。
あなたの未来が少しでも軽く、前向きになるきっかけになれば嬉しいです。
1.なぜ50代になるとものわすれが増えるの?
● 年齢による自然な変化(加齢性物忘れ)
記憶力には、脳の「海馬(かいば)」という部分が大きく関わっています。
50代を過ぎると、この海馬の萎縮(いしゅく)が少しずつ進むことが研究で分かっています。
しかし、これは病気ではなく、体の自然な変化。
たとえば、
- 言葉がすぐに出ない
- 思い出すまで時間がかかる
- 予定をすぐメモしたくなる
これらは多くの方が経験するもので、心配しすぎる必要はありません。
● 認知症との違いは?
加齢による物忘れは、「ヒントがあれば思い出せる」のが特徴です。
例:
「昨日の夕飯なんだった?」→思い出せない
「ヒント:麺類だったよ」→「あ、うどん!」と思い出せる
一方認知症の場合は、ヒントがあっても思い出せないことが多く、生活に支障が出る点が大きく異なります。
● ストレス・睡眠不足・更年期も関係
厚生労働省の調査では、50代女性の約64%が「睡眠の質の低下」を感じているとの結果があります。
睡眠不足は記憶力に大きな影響を与えるため、放置するとものわすれが増える可能性も…。
2.自分はどのタイプ?セルフチェック
次の項目にいくつ当てはまりますか?
- 買い物メモがないと忘れる
- 人の名前が出ないことが増えた
- 同じことを確認することがある
- 用事があって部屋に行ったのに何をしに来たか忘れた
3つ以上当てはまっても落ち着いてください。
生活が普通に送れているなら、問題ありません。
ものわすれ対策は、「気づいた今が最高のスタート」です。
3.今日からできるものわすれ対策
● 食事で脳を育てる
脳医学の研究では、以下の食品が記憶力や集中力アップに良いとされています。
- 青魚(DHA・EPA)
- ナッツ(くるみ・アーモンド)
- 発酵食品(納豆・キムチ・味噌汁・ヨーグルト)
- 緑黄色野菜
完璧にしなくても大丈夫。
「少しずつ増やす」ことが大切。
● 運動は最高の脳トレ
1日10分のウォーキングでも、脳の血流が増え、記憶力アップに効果があります。
「家の前だけ」「買い物ついで」からでOKです。
●睡眠習慣を整える
寝る前のスマホ・テレビ・メールは、脳を興奮させ、睡眠の質を落とします。
寝る1時間前は照明を落とし、心が落ち着く時間をつくりましょう。
4.アプリや記録ツールの活用術
● おすすめツール
- Googleカレンダー(予定管理)
- LINEリマインダー(忘れ防止)
- シンプル手帳(手書き記録)
- 脳トレアプリ「Lumosity」「ナンプレアプリ」
選ぶポイントは「無理なく続けられるもの」です。
習慣化が最大の武器になります。
5.ひとりで抱え込まないで。周りと共有しよう
ものわすれは、自分を責めるより、家族と共有して味方を作るほうがずっと楽になります。
例:「最近忘れやすくてね、笑って見守ってくれると助かる😊」
→このひと言で気持ちが軽くなり、協力体制ができやすくなります。
6.受診した方がいい目安
次に当てはまる場合は、病院で相談しましょう。
- ヒントがあっても思い出せない
- 家事・仕事に支障がある
- 急に生活が変わった
早い相談ほど選択肢が広がります。
🌿まとめ:ものわすれは「未来への準備」です
ものわすれは、誰にでも起きる自然な現象です。
しかし、向き合い方次第で、脳はゆっくりと鍛え続けることができます。
焦らなくて大丈夫。
小さな積み重ねが、未来の自分の安心につながります。