枠は無理に外さなくてOK!不器用さんでも失敗しにくい「シールで貼る」襖リメイク術

大掃除や模様替えのとき、和室の襖を見て「黄ばみや破れが気になるな……」とため息をついていませんか?

来客の予定があると、なおさら早く何とかしたくなりますよね。

でも、いざ襖の張り替えを調べると、「本襖」「戸襖」「枠を外す」など、難しそうな言葉がたくさん出てきて、急にハードルが高く感じてしまうものです。

そんな方にまずお伝えしたいのは、初心者さんが無理に枠を外す必要はないことが多い、ということです。最近の住宅でよく見かける襖は、昔ながらの本格的な襖とは構造が違う場合もあり、貼る紙の種類も合う・合わないがあります。

とくに、「まずはきれいに見せたい」「週末のうちに仕上げたい」「なるべく失敗したくない」という方には、シールタイプの襖紙を、今ある襖紙の上から貼る方法が取り入れやすいです。

この記事では、専門用語をできるだけ使わず、初心者さんでもわかるように、襖の簡単な見分け方から、失敗しにくい道具選び、シールタイプでの貼り方までをやさしく解説していきます。


【この記事を書いた人】

森田 和也/建具店3代目・DIYアドバイザー
襖や障子、室内建具の相談に長年携わり、「プロの完璧な施工」よりも「一般の方が無理なくきれいにできる方法」を大切に案内している。初心者でも取り組みやすい、現実的なリメイク方法の提案が得意。

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まず知っておきたい結論|初心者さんは「シールタイプ」からが安心です

襖の貼り替え方法にはいくつか種類がありますが、初心者さんにとって取り入れやすいのは、次の考え方です。

  • シールタイプ: 今の襖紙の上から、枠を外さずに貼りやすい
  • アイロンタイプ: 枠を外さず貼れるが、発泡スチロール襖には使えない
  • 水で貼るタイプ: 本格的だが、枠を外す作業が必要になりやすく、上級者向け

つまり、「きれいにしたいけれど失敗はしたくない」なら、まずはシールタイプが安心です。特にマンションやアパートでよく使われる軽い襖では、熱や水分に弱いものもあるため、シールタイプのほうが扱いやすいケースがあります。

1分でざっくり確認!あなたの家の襖はどのタイプ?

襖にはいくつか種類がありますが、初心者さんは細かく覚えなくても大丈夫です。まずは次のように、ざっくり見分けてみましょう。

見分けるポイント考えられる襖初心者向けのおすすめ
表面に骨組みのような凸凹感がある本襖(昔ながらの襖)本格施工向き。自信がなければシールタイプか業者相談
持つと重めで、叩くと硬い音がする板ふすま系商品適応を確認してからシールタイプも検討
軽くて、マンション・団地・アパートでよく見かける段ボール襖・発泡スチロール襖シールタイプが取り入れやすい

最近の住まいで多いのは、軽くて扱いやすい段ボール襖発泡スチロール襖です。これらは便利な反面、段ボール襖は湿気に弱く、発泡スチロール襖は熱に弱いという特徴があります。

なぜ「無理に枠を外さないほうがいい」の?

ネットでは「襖の張り替え=まず枠を外す」と紹介されていることもありますが、これは昔ながらの本格的な張り替えが前提のことが多いです。

実際には、メーカー公式でも、初心者向けとして枠を外さずに貼れるアイロンタイプやシールタイプが案内されています。

反対に、水で貼るタイプは枠を外して施工する本格派向けです。

そのため、初心者さんがいきなり枠を外す必要はありません。

むしろ、無理に外そうとして枠や襖本体を傷めるより、今の襖紙の上から安全に貼れる方法を選ぶほうが失敗しにくいです。

✍️ ワンポイント
「きちんとやらなきゃ」と思うほど、難しい方法を選びたくなりますが、DIYでは“自分に合ったやり方を選ぶこと”も立派な正解です。まずは、無理のない方法できれいに仕上げることを目指しましょう。

段ボール襖・発泡スチロール襖で気をつけたいこと

ここはとても大切です。襖の種類によって、向いていない貼り方があります。

  • 発泡スチロール襖: 熱に弱いため、アイロンタイプは不向き
  • 段ボール襖: 湿気や水分に弱いため、水で貼るタイプは不向き
  • シールタイプ: 水も熱も使わないため、初心者さんが扱いやすい

「どの紙でも同じ」と思って選ぶと、貼ったあとに反りや浮きの原因になることがあります。

購入前には、必ず商品の適応欄を確認してくださいね。

用意するもの|シールで貼るならこれだけでOK

シールタイプの襖リメイクで用意したいものは、次のとおりです。

  1. シールタイプの襖紙
    裏紙をはがして貼るタイプです。初心者さんに使いやすく、部屋を汚しにくいのが魅力です。
  2. カッター
    細かい仕上げに使います。
  3. 替刃
    仕上がりを左右する大事なアイテムです。刃が鈍いと、端がガタガタになりやすいです。
  4. 地ベラ、または長めの定規
    余分な襖紙をまっすぐ切るときのガイドとして使います。
  5. 乾いた布、またはなでバケ
    空気を抜きながら、表面をやさしく押さえるために使います。
  6. マイナスドライバーやバール状の工具
    引手(取っ手)を外すときに使います。

また、今貼ってある襖紙が糸入りの場合は、そのまま上から貼ると表面にひびきやすいことがあります。

気になる場合は、糸の部分を整えてから作業すると仕上がりがきれいです。

【実践】不器用さんでも進めやすい!シール襖紙の貼り方

ステップ1:引手を外して、表面のホコリを取る

最初に、引手(取っ手)を外します。釘で留まっているタイプは、引手のすき間に工具を差し込み、少し持ち上げてから釘を抜きます。

その後、襖の表面のホコリや汚れを乾いた布で拭き取りましょう。

大きな破れがある場合は、先に補修して平らにしておくと安心です。

ステップ2:古い襖紙の上から、少しずつ貼る

シールタイプは、基本的に今の襖紙の上から重ねて貼ることができます。

まず、上のほうだけ10〜20cmほど裏紙をはがし、位置を合わせて仮止めします。

位置が決まったら、中心から外側へ空気を逃がすように、布やなでバケでやさしく押さえます。

一気に全部はがしてしまうと、曲がったりシワになったりしやすいので、少しはがして貼る → なでる → また少しはがす、の繰り返しがコツです。

ステップ3:枠に沿って、はみ出した部分をカットする

全体が貼れたら、余分な部分を切り落とします。枠のきわに地ベラや定規をしっかり当てて、それに沿ってカッターをすべらせます。

このときのポイントは、刃をこまめに新しくすることです。

切れ味が落ちたまま使うと、紙が引っかかって切り口が乱れやすくなります。

また、下地まで深く切り込みすぎないように、力を入れすぎず丁寧に進めてください。

ステップ4:引手を戻して完成

最後に引手を元に戻したら完成です。

たったこれだけでも、お部屋の印象はぐっと明るくなります。

シール襖紙を枠に沿ってカットする手元アップ図

よくある質問(FAQ)

Q. アイロンタイプの襖紙はダメですか?
A. 使ってはいけないわけではありません。ただし、発泡スチロール襖には不向きです。襖の種類がはっきりわからない場合や、失敗が不安な場合は、シールタイプのほうが安心です。

Q. 水で貼る襖紙のほうが本格的ですか?
A. はい、本格的な仕上がりを目指す方法として案内されています。ただし、枠を外す作業が必要になりやすく、初心者さん向けというより上級者向けです。

Q. 古い襖紙ははがしたほうがいいですか?
A. シールタイプなら、古い襖紙の上から貼れる商品が多いです。ただし、浮きがひどい・カビがある・表面が大きく傷んでいる場合は、そのまま貼ると仕上がりに影響することがあります。

Q. どんな襖でも同じ方法で大丈夫ですか?
A. いいえ。襖の種類によって向く貼り方が違います。商品パッケージの「適応する襖の種類」を必ず確認してください。

まとめ|初心者さんは「難しくしない」がいちばん成功しやすいです

襖リメイクは、難しい専門用語が多くて身構えてしまいがちですが、ポイントを押さえれば、初心者さんでも十分チャレンジできます。

  • 最近の住宅の襖は、段ボール襖や発泡スチロール襖も多い
  • 発泡スチロール襖は熱に弱く、段ボール襖は水分に弱い
  • 初心者さんには、枠を外さず貼りやすいシールタイプが取り入れやすい
  • 仕上がりをきれいにするコツは「少しずつ貼る」「刃をこまめに替える」こと

「不器用だから無理かも」と思っていても、最初から本格的な方法にこだわらなければ大丈夫です。

まずは、自分でもできるやり方で、きれいな和室を取り戻してみてくださいね。

週末の数時間で、お部屋の印象は想像以上に変わります。

ぜひ、お気に入りのシールタイプ襖紙を見つけて、気軽に模様替えを楽しんでみてください。


【参考情報】

  • リンテックコマース株式会社 ふすまの見分け方・貼り替え方法
  • アサヒペン ふすま紙の貼りかえ HowTo講座
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