【著者プロフィール】
グローバルビジネス・コミュニケーション専門家 / 英語発音コーチ
外資系企業でのマネジメント経験を経て、多数の日本人ビジネスパーソン向けに英語プレゼン指導やグローバル会議でのファシリテーションを指導。「恥をかきたくない」という切実な悩みに深く共感し、単なる語学の先生としてではなく、ビジネスの現場で「どう振る舞うべきか」「どうすれば信頼されるか」を教える頼れる先輩として活動中。
「明日のグローバル会議や海外クライアントとのメールで『COVID-19』という言葉を使う予定があるけれど、脳内でどう読めばいいか一瞬迷ってしまった…」
「周りが『コビット』と言っているから何となく合わせているけれど、もし間違った読み方をして指摘されたら恥ずかしい…」
上司や取引先との重要な場面を控えて、そんな焦りを感じていませんか?
「コビット」って読んでしまっていませんか?
実はこれ、グローバルな会議では致命的なミスになりかねません。
私自身、外資系企業で働いていた頃、日本人の同僚が「コビット」と発音して、ネイティブの参加者が首を傾げる場面を何度も見てきました。
この記事では、あなたが明日の会議で絶対に恥をかかないための「正しい発音」と、知的な雑談に使える「命名の由来」を、ビジネスの現場目線で分かりやすく解説します。
日本語での一般的なカタカナ読みから、ネイティブに通じる英語発音のコツ、そしてWHOの命名由来まで、ビジネスパーソンに必要な「COVID-19」の全知識をこの1記事で網羅できます。
正しい知識を身につければ、不安は自信に変わります。さあ、プロフェッショナルとしての体面を保ち、堂々と発言できる準備を始めましょう。
【結論】COVID-19の正しい読み方(日本語・英語)
まずは、皆様が最も知りたい「正解」からお伝えします。
COVID-19の読み方は、日本語の文脈で話す場合と、英語の文脈で話す場合で明確に異なります。
日本語での一般的な読み方(カタカナ表記)
日本のニュースやビジネスシーンにおいて標準的に使われている読み方は以下の2通りです。
- コビッド・ナインティーン(最も一般的)
- コビッド・じゅうきゅう
英語での正しい発音(発音記号)
英語圏のネイティブスピーカーに対して発音する場合の正解は以下の通りです。
- アメリカ英語 (US): /ˈkoʊ.vɪd ˌnaɪnˈtiːn/ (コウヴィド・ナインティーン)
- イギリス英語 (UK): /ˈkɒv.ɪd ˌnaɪnˈtiːn/ (コヴィド・ナインティーン)
日本語の会話の中で「コビッド」と言う分には問題ありませんが、英語の会議でカタカナのまま「コビット」と発音してしまうと、相手に正しく伝わらない可能性が高くなります。
次章では、その理由と解決策を詳しく解説します。
なぜ「コビット」は通じない?英語発音の罠とコツ
英語の会議で日本人が無意識に「コビット」と言ってしまい、ネイティブスピーカーに全く通じない、あるいは別の単語に聞こえてしまって会議の進行が止まる。
これは、私が外資系企業で何度も目撃してきた気まずい瞬間です。
COVID-19の英語発音において、日本人が最も間違えやすい構成要素であり最大の注意点が「/v/と/b/の違い」です。
カタカナの「コビット」には、英語ネイティブの耳を混乱させる3つの罠が潜んでいます。
- 「V」と「B」の混同:
日本語の「ビ」は唇を閉じて破裂させる「B(/b/)」の音です。しかし、COVID-19の「V(/v/)」は、上の歯で下唇を軽く押さえ、隙間から息を摩擦させて出す音です。ここを間違えると、全く別の単語に聞こえてしまいます。 - 「D」と「T」の混同:
カタカナの「コビット」は最後が「ト(T)」で終わっていますが、正しいスペルは「D」です。濁音である「ド(/d/)」で終わらせる必要があります。 - 「O」の発音:
アメリカ英語の場合、最初の「CO」は単なる「コ」ではなく、「コウ(/koʊ/)」と二重母音で発音するのが自然です。
つまり、「コビット」ではなく、「コウヴィド」と発音する意識を持つだけで、あなたの英語は劇的にプロフェッショナルな響きに変わります。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 英語で話す際は、大げさなくらい「下唇を軽く噛んで『ヴィ』」と発音する練習を事前に10回行ってください。
なぜなら、この点は多くの日本人が見落としがちで、頭で分かっていても本番の緊張状態ではつい慣れ親しんだ「ビ」の音に戻ってしまうからです。私自身、発音を意識的に変えたことで、海外クライアントからの聞き返される回数が激減し、会議での発言に自信が持てるようになりました。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
ビジネス雑談で使える教養:COVID-19の意味と由来
正しい発音を身につけたら、次は言葉の背景を知りましょう。
単に発音をネイティブに近づけるだけでなく、「なぜその名前になったのか」という背景知識を語れる人ほど、グローバルな場で真の教養あるプロフェッショナルとして信頼を得ることができます。
COVID-19の命名者はWHO(世界保健機関)であり、2020年2月にこの名称を正式に命名しました。
この文字列は、決してランダムな記号ではありません。
以下の4つの要素の頭文字を組み合わせた略称です。
- CO = Corona(コロナ)
- VI = Virus(ウイルス)
- D = Disease(疾患・病気)
- 19 = 2019(最初に報告された年)

ここで、ビジネスの雑談で使える重要な教養を一つ紹介します。
なぜ「武漢ウイルス」のような地名を含んだ名前にならなかったのでしょうか?
WHOが特定の地名を含めない命名規則を適用した根拠・理由は、特定の地域や人々に対する不当な差別(スティグマ)や経済的打撃を防ぐためです。
WHOは2015年に策定したガイドラインに基づき、新しい感染症の名前には、地理的な場所、動物、個人の名前を含めないことを強く推奨しています。
商談前のちょっとしたアイスブレイクで、「COVID-19のDがDiseaseの略だってご存知でしたか?
WHOが差別防止のために地名を入れないルールを作ったんですよね」とサラッと語ることができれば、相手に知的な印象を与えることができるでしょう。
よくある質問(FAQ):日本の会議ではどう発音すべき?
最後に、私がビジネスパーソンから最も頻繁に受けるリアルな悩みにお答えします。
Q. 日本の社内会議で「コウヴィド・ナインティーン」とネイティブっぽく発音すると、逆に浮いてしまわないか心配です。どうすべきでしょうか?
A. 相手と状況(TPO)に合わせて柔軟に使い分けるのが、真のコミュニケーションのプロです。
日本の社内会議や、英語を母国語としない日本人同士の会話であれば、無理に英語発音を強調する必要はありません。一般的なカタカナ読みである「コビッド・ナインティーン」や、場合によっては「新型コロナ」という呼称を使った方が、スムーズに意思疎通できるケースが多いです。
一方で、海外のクライアントが参加する会議や、英語でのプレゼンテーションの場では、迷わず「コウヴィド」と正しい英語発音を使用してください。相手が最も理解しやすい言葉を選ぶことこそが、ビジネスにおける最大の配慮です。
Q. 「COVID-19」と「SARS-CoV-2」という言葉を見かけますが、何が違うのでしょうか?
A. 対象の違いとして、COVID-19は「感染症(病気)」そのものを指し、SARS-CoV-2は原因となる「ウイルス」そのものを指します。
- COVID-19: 病気の名前(例:エイズ)
- SARS-CoV-2: ウイルスの名前(例:HIV)
ニュース記事や専門的な文書を読む際、この違いを理解しておくと、情報がより正確に読み取れるようになります。
まとめ:正しい知識は、あなたの自信になる
いかがでしたでしょうか。
この記事では、ビジネスパーソンが知っておくべき「COVID-19」の正しい読み方と教養について解説しました。
- 日本語では「コビッド・ナインティーン」が一般的。
- 英語では「コウヴィド」。V(下唇を噛む)とD(濁音)を意識し、「コビット」の罠を回避する。
- COVID-19は「コロナ・ウイルス・疾患・2019年」の略であり、WHOの差別防止の配慮から生まれた名称である。
「間違えて恥をかいたらどうしよう」という不安は、正しい知識を身につけることで完全に払拭できます。
あなたはもう、COVID-19の正しい発音も、その言葉に込められた深い意味も理解しています。
明日の会議や商談では、ぜひ自信を持って堂々と発言してください。
あなたのプロフェッショナルとしての振る舞いを応援しています!
【参考文献リスト】
本記事の執筆にあたり、以下の信頼できる一次情報源を参照しています。
- World Health Organization (WHO):Naming the coronavirus disease (COVID-19) and the virus that causes it
- Cambridge Dictionary:Covid-19 | Pronunciation in English