要介護4の父、手足の動きが悪く、転倒の危険もあるためトイレに行くには介助が必要です。
深夜、夜中の頻尿によるトイレ介助は、限界です。
これでは、介助する側が先にくたばってしまいそうです!
夜中のトイレ介助は大変
日中であればトイレの回数も少なく、ベッド脇に置いてあるポータブルトイレの介助も特に問題なく出来ます。
ところが、夜中になると話は変わります。
介護する側も寝るために、一旦午後11時に父を起こして、トイレをしてもらいます。
そして翌朝7時までに、多い時は6回~7回もトイレに行きたがるのです。これでは、介助者は寝ることは出来ません。
最初は、ポータブルトイレで対応
父親は、パーキンソン病で足の動きが悪くなっていたのですが、最初は問題なく一人でトイレに移動しておしっこをすることは出来ていました。
パーキンソン病が進行し、さらに動きが悪くなると、たまに転倒するようになりました。
転倒が原因で硬膜下血腫(脳に少しずつ出血する病気)が発症して、介助なしではベッド横のポータブルトイレにも行くことが出来なくなりました。
しかし、介助すれば立ち上がることは出来るので、最初のうちは夜中もポータブルトイレに移動して行っていました。
夜中に何度もベッドから起きてポータブルトイレに移動するのは、介護される側も介助する側にも負担が大きく、困り果てていました。
次は、シビンで対応
夜中のポータブルトイレへの移動は肉体的疲労があるため中止して、寝た状態でしびんを使って行うことに替えました。
いちいち起こして立ち上がらせる必要がないので、肉体的疲労は少なくなりますが、何回も起こされるのには変わりはないので、やはり睡眠不足は解消できません。
夜中は、トイレに行きたくなるとベッドの柵(サイドレール)を叩いたり、叫んだりします。しかも、1時間~2時間おきに・・・
隣の部屋で寝ているので、すぐに目が覚めるし、しびんで取ってそれをトイレに捨てに行って洗って置いておく作業をすると、完全に目が覚めます。
おむつに挑戦
夜中は、オムツの中でしてもらおうと、何度かおむつにも挑戦したのですが不快だと拒否され、トイレに行きたくなると深夜に呼ぶのです。
もしも漏らした時のために、パンツからおむつに替えるところまでは行きましたが、夜中にオムツの中でおしっこをするところまでは、どうしてもすることが出来ないようでした。
そして、夜中に何度もトイレの介助のために起こされる日々が、約1ヶ月続きました。
それでも極まれにおむつの中に漏らすことはあっても、ほとんどは夜中でもトイレに行きたいと呼んでいました。
自宅では、しびんからオムツの中でするまでにはいかなかったです。
母親の場合は、脳出血のために右半身がマヒして動かないため、寝たきりの状態になりました。
日中はポータブルトイレに介助により移ってトイレをして、夜間も早い段階でオムツの中でしてくれるようになったので助かりました。
母親は、寝たきり状態でしたが、父親は頭もしっかりしているし、ある程度動ける状態だったので、その分自分で動いてどうにかしたいという気持ちも強く、なかなかオムツの中にすることが嫌だったのだと思います。
自宅での介護の限界を知る
眠れない日々と夜中に父親と口喧嘩になることで、ストレスはピークを迎え、身体の疲労も限界となりました。
このままでは身体が持たないと危険を感じ、ケアマネージャーさんに相談して、とにかくすぐに入れるショートステイできる施設を探してもらいました。
3日間ショートステイして、4日間自宅で介護、5日間ショートステイして2日間自宅で介護、そして1ヶ月ショートステイと、徐々にショートステイの期間を延ばしていきました。
だんだんと施設での生活にも慣れてくれました。
自宅では夜間のオムツの中でおしっこをするのは無理でしたが、介護施設では上手くオムツに慣れるように仕向けてもらえました。
最近では、夜間のトイレ事情は?
父親も自分が介助をしてもらわないと夜間トイレに行けないことを自覚するようになって、自宅で介護をする場合は、夜間はオムツでしてくれる日もあります。
ただ、自宅ではわがままも聞いてもらえると思っているので、やっぱり夜間にトイレに行きたくなると騒いでしまいます。
となりの部屋で寝ていると、無視する訳にもいかないので、しびんでの対応をしてしまいます。
結局、自宅で過ごす時は、夜間はトイレの介助をしてあげることになります。
夜間のトイレはオムツの中でしてくれるようになると、自宅での介護も可能になりますが、やっぱりまだ抵抗があるんですね。