脳卒中(脳出血、脳梗塞)などで倒れて、救急病院に運ばれて身体にマヒが出ていたら、なるべく早くリハビリ病院に転院するのが良いです。
とぶさんの場合も、母が脳出血で倒れた時は、最初に入院した病院から思いもよらないくらい早く退院(転院)するように言われたのでビックリしました。
しかし、身体のマヒが大きく回復するかは、いかに早く専門のリハビリ病院でリハビリを受けるかだったのです・・・。
昔は「脳卒中」は安静にが常識だった
昔、日本では「脳卒中は動かしてはいけない」という常識があったので、病気になるとずっと安静に寝かされているのが普通でした。
なので母が脳卒中で倒れて病院に運ばれた時は、しばらくは病院で安静にして治療を受けるものだと思っていました。
脳卒中(のうそっちゅう)、脳出血=脳溢血(のういっけつ)、脳梗塞(のうこうそく)の違いは?
「脳卒中」は、脳に血液が流れなくなることによって脳の神経細胞が死んでしまう病気全般を示す言葉で、その原因によって、「脳梗塞」「脳出血」などに分類されます。
「脳出血(脳溢血)」は、脳の血管が破れて脳内で出血して脳の細胞が死んだ場合の病名
「脳梗塞」は、脳の血管が詰まって血液が届かなって脳の細胞が死んだ場合の病名
ところが、入院4日目にはリハビリが始まって、11日目には退院(転院)の話が出てくるではありませんか。
これは、脳卒中が起きた時の治療方法が昔と今では大きく違って来ていて、身体のマヒを少しでも最小限にとどめるには、出来るだけ早くリハビリを開始することが重要になったからです。
リハビリの開始は早い方が良い
急性期の治療が終わり、患者の症状が安定してくると、回復期リハビリテーション病院に早く転院して、集中的なリハビリテーションを実施したほうが確実に良くなります。
急性期とは・・・
病気やけがで命が危険な状態にある時期のことで、病気(けが)の発生から14日程度の期間
回復期とは・・・
病気(ケガ)になる前の生活に、より早く戻るためのリハビリをする期間
私の母が脳出血のため救急車で運ばれた病院は、規模も大きいし、医師や看護師さんもたくさんいるので、この病院でしっかりと治療を続けたいと思っていました。
なので、入院して2週間も経たないうちに退院(転院)の話が出てきた時には、なんて冷たいのとびっくりしました。
しかし、今の医療では脳出血などで身体にマヒが出ている場合は、一刻も早く専門のリハビリ病院でリハビリをするのがベストな選択だったのです。
転院先、自分で探すのはむずかしかった
病気で倒れて、身体にマヒが出ている場合は、病気の状態が安定したらすぐにリハビリ病院でリハビリを開始するのが良いのですが、転院先を自分で探すのはむずかしいです。
周りにある病院は、どんな病院があるのかを知っていても、今の母親の状態ではどこに転院するのがベストなのかは、よくわかりませんでした。
評判のよい病院は、待ちがあってすぐには入れないし、いつ入れるのかもわからなかったです。
父親の知り合いがリハビリ病院の関係者であったため、病室が空き次第に転院できる目処を付けることができました。
早くから、相談できる専門家にアドバイスしてもらっておけばよかったと思いました。
病院には、相談できる専門家がいらっしゃることを知らなかったんです。
多くの病院には医療ソーシャルワーカー(MSW)がいて、治療方針への疑問、医療費、生活費、転院、退院後の介護の心配などについて、無料で相談にのってくれます。