田口 雅
元郵便局員 / 配送コンサルタント
郵便局の窓口業務を10年経験。現場を知り尽くした視点で、企業の配送トラブル解決やコスト削減を支援する「配送の用心棒」。
金曜日の午後、もうすぐ週末だというタイミングで、上司から「この契約書、月曜日の朝イチで先方に届いてないとマズいんだけど」と急に書類を渡され、冷や汗をかいていませんか?
「普通郵便は土日の配達がないから間に合わない。
でも、レターパックプラスなら速達扱いで土日も動くはず…本当に大丈夫かな?」
その焦り、痛いほどわかります。
元郵便局員の田口です。
結論から言いますね。レターパックプラスを使えば、金曜発送で月曜必着は十分に可能です。
しかし、一つだけ絶対に守ってほしい条件があります。それは、「ポストには入れず、必ず郵便局の窓口に出すこと」です。
実は、レターパックプラスには「出し方」を間違えると発送が1日遅れ、月曜に間に合わなくなる落とし穴が存在します。
この記事では、プロの視点から「絶対に遅延させないための発送手順」と、ビジネスで意外と見落としがちな「相手の不在リスク」について解説します。
これを読めば、自信を持って上司に「手配完了しました」と報告できるようになりますよ。
【結論】金曜発送で月曜必着は可能!主要都市への到着目安表
まずは安心してください。
レターパックプラスは、追加料金なしで「速達郵便」と同等のスピードで輸送されるサービスです。
普通郵便とは異なり、土曜日・日曜日・祝日も休まず配達されます。
日本郵便の公式データを基に、東京(新宿)から金曜日の午後に発送した場合の、主要都市への到着予定日をまとめました。
📊 比較表
東京(午後出し)からのレターパックプラス到着予定日早見表
| お届け先エリア | 到着予定日 | 月曜必着 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 大阪府(大阪市) | 翌日(土曜)午後 | ○ 可能 | 航空機またはトラック深夜便で輸送 |
| 福岡県(福岡市) | 翌日(土曜)午後 | ○ 可能 | 航空機輸送が優先される |
| 北海道(札幌市) | 翌日(土曜)午後 | ○ 可能 | 航空機輸送 |
| 沖縄県(那覇市) | 翌日(土曜)午後 | ○ 可能 | 航空機輸送 |
| 近隣県(関東) | 翌日(土曜)午前 | ○ 可能 | トラック輸送 |
出典: お届け日数を調べる – 日本郵便株式会社
ご覧の通り、日本の主要都市であれば、金曜に出せば翌日の土曜日中には現地に到着します。
月曜必着という期限に対しては、1日以上の余裕がある状態です。
ただし、この「翌日到着」は、あくまで「金曜日のうちに郵便局が発送処理を完了した場合」に限ります。
ここで多くの人が陥るのが、次にお話しする「ポスト投函の罠」です。
「ポスト投函」は絶対NG!翌日扱いになる致命的なタイムラグ
「レターパックはポストに入れられるから便利」と思っていませんか?
締め切りが迫っている今回のようなケースでは、ポスト投函は命取りになりかねません。
なぜなら、街中のポストには決められた「取集時刻(集荷時間)」があるからです。
多くのポストでは、最終の取集時刻は夕方(15時〜17時頃)に設定されています。
もし、あなたが金曜日の18時にポストに入れたとしても、そのポストの最終集荷が17時だった場合、そのレターパックが回収されるのは「翌日(土曜)の朝」になります。
つまり、金曜に入れたのに「土曜発送」扱いとなり、到着も日曜以降にずれ込んでしまうのです。
これが、ポスト投函と翌日扱い(遅延)の因果関係です。
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✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 締め切りがある荷物は、絶対にポストに入れず、「ゆうゆう窓口」のある大きな郵便局へ持ち込んでください。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、「ポストに入れた=発送完了」と勘違いしてしまうからです。窓口であれば、目の前で引受処理が行われ、確実に「その日の便」に乗せることができます。夜間や土日でも営業している「ゆうゆう窓口」は、あなたのピンチを救う駆け込み寺です。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
相手は土日休み?「対面受取」が招く月曜朝の不在リスク
ここで、もう一つビジネス特有の落とし穴についてお話しします。
レターパックプラスは、受取人に手渡しして受領印をもらう「対面受取」のサービスです。
もし、届け先の会社が「土日休み」だった場合、どうなるでしょうか?
土曜日に配達員さんが届けてくれても、会社が閉まっていれば「不在持ち戻り」になります。郵便受けに入れておいてはくれません。
不在票が入った状態で月曜の朝を迎え、担当者が出社してから再配達を依頼すると、実際に手元に届くのは月曜の午後以降になる可能性があります。「月曜の朝イチの会議で使いたい」という要望には間に合わないかもしれません。
このようなレターパックプラスと対面受取(不在リスク)の関係性を考慮すると、状況によっては別の手段の方が確実な場合があります。
📊 比較表
表タイトル: プラス(対面)vs ライト(ポスト)vs 速達の比較表
| サービス名 | 配達方法 | 土日配達 | 相手が不在の場合 | おすすめのケース |
|---|---|---|---|---|
| レターパックプラス (赤色) | 対面受取 (受領印あり) | ○ あり | 持ち戻り (再配達が必要) | 確実に手渡ししたい 重要書類の場合 |
| レターパックライト (青色) | ポスト投函 (受領印なし) | ○ あり | ポストに届く (月曜朝にある) | 相手が土日休みで 厚さ3cm以内の場合 |
| 速達郵便 | ポスト投函 (原則) | ○ あり | ポストに届く (月曜朝にある) | ライトに入らない 厚みがある場合 |
もし送る書類の厚さが3cm以内で、相手の会社が土日休みだとわかっているなら、あえて「レターパックライト(青)」を選ぶのもプロの知恵です。ライトなら土日のうちに会社の郵便受けに投函されるため、月曜に出社した担当者がすぐに受け取れます。
コンビニ発送や集荷は?よくある疑問を元局員が解説
最後に、よくある疑問についてサクッとお答えします。
Q. コンビニのポストなら24時間出せますよね?
A. 出せますが、おすすめしません。
コンビニの中にあるポストは、郵便局前のポストに比べて集荷回数が少なく(1日1〜2回など)、最終集荷時間も早い傾向があります。金曜の夜にコンビニで出しても、回収されるのは翌日の昼…ということも珍しくありません。急ぎならやはり郵便局の窓口一択です。
Q. 会社まで集荷に来てもらえませんか?
A. レターパック単体での集荷は、原則できません。
レターパックプラスは、特定の条件(特定封筒郵便物として契約している、または他の集荷対象郵便物と一緒に出すなど)がない限り、1通だけで集荷に来てもらうことは難しいのが現状です。電話して確認する時間があるなら、窓口へ走った方が確実です。
まとめ:月曜の朝、上司に「届きました」と報告するために
金曜日の発送で月曜必着を目指すなら、以下の2点を徹底してください。
- ポストには入れず、必ず「郵便局の窓口(ゆうゆう窓口)」に出すこと。
- 相手が土日休みで厚さ3cm以内なら、「レターパックライト」も検討すること。
この手順さえ守れば、レターパックプラスはあなたの強力な味方になります。
「速達並みのスピード」と「土日配達」のメリットを最大限に活かし、配送トラブルを未然に防ぎましょう。
さあ、今すぐ最寄りの「ゆうゆう窓口」を検索して、書類を持ち込みましょう。
「これで絶対に大丈夫」という安心感を持って、良い週末をお過ごしください!
[参考文献リスト]
