「もう限界かもしれない」実際、私も何度かそう思いました。
親の在宅介護を続ける中で、そんな思いにとらわれる瞬間は誰にでも訪れます。精神的にも体力的にも追い詰められ、誰にも相談できず孤独を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「在宅介護がつらい」と感じたときに試してほしい7つの対処法と、公的な支援制度や相談先をわかりやすく解説します。
自分を責めず、少しでも心と体を楽にするためのヒントを受け取ってください。
在宅介護がつらいと感じる瞬間とは?
介護疲れが生まれる主な原因
毎日の介護は、肉体的な疲労だけでなく、精神的な消耗も大きく伴います。特に在宅介護は、明確な「勤務時間」がない分、終わりのない重圧となってのしかかります。
食事や排せつ、服薬管理、通院の付き添いなど、一日中気を張り詰めていると、次第に「自分の時間がない」「何のために生きているのか分からない」と感じ始めることも。
こうした状態が続くと、介護疲れは深刻化し、体調不良や「介護うつ」につながるケースも少なくありません。
誰にも相談できない孤独感
つらさを感じるもう一つの大きな要因が、「孤独感」です。介護の悩みは、家族や友人にもなかなか打ち明けにくいもの。「自分で選んだことだから」「弱音を吐いてはいけない」と思い込んで、気持ちを押し殺していませんか?
周囲に理解されないまま過ごすうちに、「誰にも分かってもらえない」という孤独感や無力感に包まれてしまうことがあります。そしてその孤立感が、さらに介護の負担を重く感じさせてしまうのです。
在宅介護のつらさを軽減する7つの対処法
1. 「完璧にやらなくていい」と自分を許す
介護を担う方の多くは、責任感が強く、まじめな性格です。そのため「ちゃんとやらなきゃ」「手を抜いてはいけない」と自分に厳しくなりがちです。
ですが、介護は長期戦です。無理を重ねて倒れてしまっては、元も子もありません。「完璧じゃなくて大丈夫」と、自分に優しく語りかけてみてください。
2. 介護の「見える化」で家族と分担する
介護のすべてを一人で背負う必要はありません。「誰が」「何を」「いつまでに」やるのかをタスク表や共有ノートに書き出して、家族間で情報を見える化しましょう。
今の自分がどれだけの負担を抱えているかを家族にも伝えやすくなり、「できることから手伝うよ」との協力が得られるきっかけにもなります。
3. 介護サービスを積極的に使う
訪問介護やデイサービス、ショートステイなど、介護保険で利用できる支援は多岐にわたります。「まだ早い」と遠慮せず、使えるものは積極的に使いましょう。
ケアマネジャーはあなたの負担軽減も含めた最善の提案をしてくれる心強い存在です。
良いケアマネさんと出会い、私は救われました。
4. 地域包括支援センターに相談する
「誰に何を相談すればいいか分からない」という方におすすめなのが、地域包括支援センターです。
介護・医療・福祉に関する相談を無料で受け付けている公的機関です。
5. 「介護休暇」の制度を使って一時離脱
介護と仕事の両立に限界を感じている方は、介護休暇や介護休業制度の活用を検討してみてください。
これは決して「逃げ」ではなく、家族のため、そして自分のために必要な選択です。
6. 介護経験者のコミュニティを活用する
同じ立場の人と話すことで、「あ、自分だけじゃないんだ」と感じられることがあります。
SNSや地域の介護者サロン、オンラインフォーラムなど、介護経験者同士が交流できる場所を探してみてください。
7. プロのカウンセリングを受ける選択も
「何をしても気持ちが晴れない」——そうした状態が続く場合は、心の専門家に相談する勇気も必要です。
自治体が提供する無料または低価格のカウンセリング窓口などを活用しましょう。
支援制度やサービスを上手に使うコツ
介護保険サービスの基本と申請手順
まず知っておきたいのが、介護保険制度です。要介護・要支援の認定を受けた高齢者に対して、訪問介護や通所サービスなどの支援が受けられます。
公的・民間の支援制度一覧
- 介護休業制度(最大93日間の休業と給付金)
- 介護休暇制度(年5日取得可)
- 高額介護サービス費(自己負担の上限超過分を還付)
- 福祉用具貸与・住宅改修費支援
- 地域支援事業(買い物支援・配食など)
- 民間の介護支援サービス
制度を「うまく使えない」と感じたときは?
手続きが面倒、どこに相談すればいいか分からないと感じたら、まず地域包括支援センターへ。専門職が対応してくれます。
一人で抱え込まないために
「頼ること」も立派な介護の一部
介護はひとりでやるものではありません。「助けてほしい」と声を上げることは、弱さではなく勇気です。
まずは「話す」ことから始めてみませんか?
今後のために考えておきたいこと
将来的な選択肢(同居・施設入所など)を整理し、本人や家族と話し合っておくことで、いざというときの不安を減らせます。
まとめ:在宅介護のつらさと向き合うために
「つらい」は自然な感情です
イライラしたり、投げ出したくなる気持ちは当然のことです。自分を責めず、ねぎらいの言葉をかけてあげてください。
まずは一歩だけ、行動を変えてみる
制度や支援は、あなたを助けるためにあります。まずは一歩、できることから行動してみてください。
あなたは一人ではありません。支援も、共感も、つながりも、すぐそばにあります。