ほとんど寝たきりになると、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなって、皮膚の一部が赤くなったりして、傷ができる状態である『褥瘡(じょくそう)』別名「床ずれ」が起きやすくなります。
父も寝てる時間が長く、褥瘡の発生しやすい環境にありました。
施設から一時帰宅していた時に、ちょっと赤くなっていたかなと言う感じでしたが、やっぱり褥瘡の初期段階でした。
そこまで気が回らなかった理由
寝たきり状態=褥瘡(床ずれ)とよく言われていたので、すぐに気をつける必要があったのですが、出来ていませんでした。
母も要介護5で8年前から寝たきりになっていますが、幸い褥瘡になることもなくきれいな肌のままで過ごすことが出来ています。
そのために、父親がだんだんと寝たきりになっていくのに、褥瘡の危険性を全く予想することが出来なくなっていました。
誤嚥性肺炎で入院して発覚
誤嚥性肺炎で入院した父ですが、お尻の仙骨のところが褥瘡(じょくそう)になりたてで、赤味がかった汁が出るようになっていました。
父が入院した病院では、褥瘡を専門に見る方がいらっしゃるようで、その方に状態を看てもらいました。
褥瘡チームなるものが存在しており、毎週水曜日に活動されるので、その時に対応してもらえることになりました。
褥瘡だけを見てもらうために、このような総合病院に行くことは出来なかったと思いますが、誤嚥性肺炎の治療のおまけで褥瘡も見てもらえたのはラッキーでした。
高齢者は褥瘡ができやすい
通常であれば体の一部に一定の圧力がかかると痛くなったり、しびれたりします。
なのでその痛みやしびれを治すために勝手に、体勢を変えたり、寝返りをうったりなどして圧力を逃がすように自然と動きます。
しかし高齢者は感覚が鈍化していて痛みやしびれを感じにくい上に、多少感じても体を勝手に動かすことが出来ない場合も多いです。
うちの父親のように、ほぼ寝たきりで声が出にくい場合だと、本人が不快に感じていたとしても、介護する側に伝わらないので体勢を変えること難しいです。
さらに常時テープ式のオムツをしていて、オムツ内が濡れていると皮膚がふやけやすいので、これまた褥瘡の発生頻度が高くなります。
一度褥瘡になっていしまうと治りにくいようです。
ベッドのマットや車椅子のシートのマットを、床ずれしにくいタイプのものに交換してもらいました。