評判の良い施設が、必ずしも父親に合った介護施設ではありませんでした。
実際に入ってみないと、その人に合う施設かどうかはわかりません。
最終的には父の満足する施設が見つかったので安心しました。
一番ベストだと思ってしていたことが・・・
父本人も、もっとリハビリの充実した施設に入りたいと要望していました。
母がすでに入所している施設だったので、夫婦で入所できてしかもリハビリがしっかりしてもらえるので、これ以上ベストな施設はないと思っていました。
ケアマネージャーさんに、その施設に父も入所できないか相談し、父のリハビリが一番やってもらえる介護施設のショートステイに入れてもらえることが決まり、これで安心できたと思ったのですが・・・。
入所した翌日には、この施設はいやだと言い出しました。
それまで、何件かの介護施設のショートステイでお世話になっていた時は、すぐに嫌だというようなことはありませんでした。
しかも、母はその施設に何年も入っていて、父が元気な頃は何回も面会に行っていた施設なのに、入所2日目で嫌だとは・・・。
週3回、しっかりリハビリもやってもらっているのに、なぜ??
今までいたところでは、専門的にリハビリをやってもらえないのですが、この施設は個人指導してもらうことが出来たのです。
しかも母と夫婦水入らずで同室で生活できるので、一番ベストな施設だと周りは勝手に思い込んでいたのでした。
父の言い分
リハビリをやってもらう指導員の方は良い人だけど、その他の介護職員さんの対応が遅いとか、施設全体がうるさいとか、施設から厳しいことばかりを言われるとかが理由のようです。
この施設は規模的にも大きく、入所者数も多いのでコールが重なる場合はどうしてもコールされても行くまでに時間がかかってしまいます。
色々な事情の多くの入所者さんがいらっしゃるので、騒ぐ人も出てきます。
しっかりと規則が決められているので、個人の自由度も少なくなって勝手なことはできません。
それまでが、割とこじんまりした個人経営的な施設にショートステイしており、そこは非常に家庭的で、ある程度の個人のわがままも聞いてもらえる状態だったので、それに慣れてしまっていたんですね。
ケアマネさんに相談
入所間もない時は、環境に慣れていないので嫌がっても、しばらくすると慣れてくるからと考えていましたが、それは間違いでした。
日が経つに連れて、父にはその施設の印象がどんどん悪くなって、毎日のように電話をかけてきて、この施設は出たいと言うようになりました。
1週間経過したところで、別の場所を探すことにして、ケアマネージャーさんに相談することに。
ケアマネさんは状況をよくわかっていらしゃったので、すぐに別の施設の候補を調べてくださいました。
この施設に入る前にいた施設がもうすぐ空きそうなので、入所可能になるとの連絡がありました。
前の施設は父も気に入っていたので、問題なく施設を替わることができそうだと安心しました。
ケアマネさんの素早い対応に感謝、感謝です。
転所はスムーズでした!
いよいよ施設の変更ということになり、今の施設にも迷惑をかけたくなかったので、予定の4週間のショートステイが終了後に施設の交代をするよう父の説得が始まりました。
次の施設への転所が確定すると安心したのか、父も素直に最初の予定期間までその施設にいることを承諾してくれました。
予定の期間を終えるとひとまず自宅へ帰り、2日後に次の介護施設に入所とスムーズに転所することができました。
新しく行った介護施設では、何の文句も言いません。
というか自宅にいるよりも、この施設にいるのが良いとのこと。
はたから見てると、どちらの職員さんも良い対応だと思うのですが、中で生活してみないとわからないのですね。
とにかく、介護施設での生活をあまり良く思っていなかった父なので、この施設に喜んで入所してもらえたのは、とても助かりました。
自分に合った施設が一番
やはり、本人が気に入った施設ではないと、勝手にこっちが良いと思った施設でも父に合わないと、居心地の悪い場所になってしまうんですね。
色々な施設を試してみないとわからないということもありますが、施設に入る本人の希望をもっと優先して、勝手に入れる側がこれが良いと思い込まないことだと勉強になりました。