[著者情報]
この記事を書いた人:Yuki(バイリンガル英会話コーチ)
元外資系IT企業勤務。大人になってから英語をやり直し、TOEIC 990点を取得。オンライン英会話での指導歴は5年、受講生は1,000名以上。「難しい文法用語は使わず、現場でパッと使える実践的なコツ」を教える伴走者スタイルのレッスンが好評。
オンライン英会話のレッスン中や、英語でメールを作成しているとき、「ペンを借りる」と「レンタカーを借りる」で同じ単語を使っていいのかな…と迷い、ふと手が止まってしまった経験はありませんか?
「借りる=borrow」と単語帳で覚えたはずなのに、いざ会話になると「お金を払う場合もborrowでいいの?」「トイレを借りる時はどう言うの?」と自信がなくなり、言葉に詰まってしまう。
そんな悩みを抱える方は、実はとても多いんです。
でも、安心してください。英語の「借りる」は、決して難しい暗記が必要なものではありません。
実は、「お金を払うか?」「持ち運べるか?」というたった2つの質問に答えるだけで、誰でも一瞬で正しい単語を選べるようになります。
この記事では、日本語の「借りる」に該当する複数の英単語(borrow、rent、useなど)の明確な違いと、状況に応じた正しい使い分けのルールを、シンプルな「3秒判断フローチャート」で解説します。
さらに、多くの人が見落としがちな「お金の貸し借りの例外ルール」まで網羅しました。
最後まで読めば、「間違った単語を使って変な顔をされたらどうしよう」という不安がスッキリ消え、ネイティブ相手でも自信を持って正しい英語が口から出てくるようになりますよ。
一緒に解決していきましょう!
なぜ日本人は「借りる」の英語でつまずくのか?
「『ペンを借りる』と『レンタカーを借りる』。
日本語だとどちらも『借りる』ですが、英語で同じ単語を使うとネイティブに変な顔をされてしまいます。
実は私も昔、ホームステイ先で『トイレ借りていい?』を “Can I borrow your bathroom?” と言ってしまい、ホストファミリーに大爆笑された経験があるんです。
なぜ笑われたのか、当時の私には全く分かりませんでした。
辞書には「borrow=借りる」と書いてあるのに、なぜ通じないの?と落ち込んだものです。
日本人が英語の「借りる」でつまずく最大の理由は、能力不足ではありません。
「日本語と英語の構造の違い」に原因があります。
日本語の「借りる」は非常に万能な言葉で、お金を払うかどうか、持ち運べるかどうかに関わらず、あらゆる状況で使えます。
しかし英語では、「どのような状況で借りるのか」によって、使うべき動詞が厳密に分かれているのです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 英語を話すときは、日本語の単語をそのまま直訳するのではなく、「目の前の状況(お金のやり取りはあるか、モノは動かせるか)」を映像としてイメージする癖をつけましょう。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、単語帳の日本語訳だけを丸暗記していると、実際の会話で不自然な英語になってしまうからです。私自身、英語は「状況」で単語が変わることに気づいてから、単語選びに迷うことが劇的に減りました。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
【保存版】迷ったらこれ!「借りる」の3秒判断フローチャート
それでは、具体的にどう使い分ければいいのでしょうか?
複雑に思える使い分けも、実は「金銭の授受の有無(無料か有料か)」と「物理的な移動の可否(持ち運べるかどうか)」という2つの対立関係を理解するだけで、驚くほどシンプルになります。
以下の「3秒判断フローチャート」を使えば、もう迷うことはありません。

それぞれの単語の正確な意味と例文を見ていきましょう。
1. 無料で、持ち運べるものを借りるなら「borrow」
borrowとrentは、金銭の授受の有無が最大の境界線となる対立関係にあります。
Cambridge Dictionaryでは、borrowは「後で返す意図を持って受け取る」と定義されており、「無料で借りて、後で返す」のが大前提です。
ペンや本など、物理的に持ち運べるものに使います。
- Can I borrow your pen?(ペンを借りてもいいですか?)
- I borrowed a book from the library.(図書館で本を借りました。)
2. お金を払って借りるなら「rent」
一方、rentは「使用のために決まった金額を支払う」と定義されています。レンタカーやアパートなど、「有料で借りる」場合はrentを使います。
- We rented a car for the trip.(旅行のために車を借りました。)
- I rent an apartment in Tokyo.(東京でアパートを借りています。)
3. 無料だけど、持ち運べないものを借りるなら「use」
ここで注意したいのが、borrowとuseの対立関係です。この2つは「物理的に持ち運べるかどうかの違い」で使い分けます。
トイレやオフィスの電話など、その場から動かせないものを「借りる」場合は、borrowではなくuse(使う)を使わなければなりません。
もしトイレにborrowを使ってしまうと、「便器を取り外して持ち去る」というニュアンスになり、ネイティブにはとても奇妙に聞こえてしまいます(これが私が笑われた理由です!)。
- Can I use your bathroom?(トイレを借りてもいいですか?)
- May I use your phone?(電話をお借りしてもよろしいですか?)
要注意!ネイティブが違和感を持つ「お金」の例外ルール
ここまでで基本の使い分けはバッチリですね。
しかし、生徒さんからよくこんな質問を受けます。
「先生、銀行のローンは利子(お金)を払って借りるのに、なぜ rent money ではなく borrow money なんですか?」
とても鋭い質問です!実はここに、日本人が間違えやすい「お金の貸し借りの例外ルール」が存在します。
先ほど、「お金を払って借りる場合はrent」と説明しました。
しかし、対象が「お金(money)」そのものである場合は例外です。
お金を借りる場合、たとえ銀行のローンのように利子(使用料)を支払う状況であっても、rent moneyとは絶対に言いません。
常にお金は「borrow」を使って表現します。
- I need to borrow some money from the bank.(銀行からお金を借りる必要があります。)
- He borrowed $100 from me.(彼は私から100ドル借りました。)
この例外ルールを知っておくだけで、ビジネスシーンや日常会話で恥をかくリスクを完全に回避できますよ。
「貸す」と言いたい時は?lendの使い方とborrowとの違い
「借りる」の使い分けが分かったところで、今度は「貸す」と言いたい時の表現も整理しておきましょう。
borrowとlendは、「借りる」と「貸す」という方向性の違いを持つ対義語の関係にあります。
- borrow: 主語が「借りる」(矢印が自分に向かってくる)
- lend: 主語が「貸す」(矢印が相手に向かっていく)

同じ「ペンを貸し借りする」状況でも、主語を誰にするかで使う単語が変わります。
- Can I borrow your pen?(私があなたのペンを借りてもいいですか?)
- Can you lend me your pen?(あなたが私にペンを貸してくれませんか?)
どちらも「ペンを貸して」という意味で使えますが、視点が逆になっているのが分かりますね。
ちなみに、rent(有料で借りる)の対義語も、実は同じrent(有料で貸す)を使います。
また、アパートや車などを「長期契約で借りる/貸す」場合には、lease(リースする)という単語が使われることもあります。
契約期間の長さによるニュアンスの違いとして覚えておくと便利です。
まとめ
いかがでしたか?日本語では同じ「借りる」でも、英語では状況によって明確な使い分けのルールがあることがお分かりいただけたと思います。
最後にもう一度、重要なポイントを振り返っておきましょう。
- 無料で持ち運べるものは
borrow(例:ペン、本) - お金を払って借りるものは
rent(例:レンタカー、アパート) - 無料で持ち運べないものは
use(例:トイレ、電話) - 【例外】お金自体を借りる場合は、利子を払っても常に
borrow money
この「3秒判断フロー」と「お金の例外ルール」さえ頭に入れておけば、もうネイティブの反応を怖がる必要はありません。
次にオンライン英会話のレッスンを受けるときや、英語でメールを書くときは、ぜひこのルールを思い出して、自信を持って使い分けてみてくださいね!あなたの英語学習を応援しています。
参考文献・出典
- Cambridge Dictionary. “borrow”. https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/borrow
- Cambridge Dictionary. “rent”. https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/rent
- The English Farm. “Choose the right word: RENT, BORROW, or LEND”. https://theenglishfarm.com/blog/choose-right-word-rent-borrow-or-lend
- Engram. “Borrow vs. Rent: What’s the Difference?”. https://engram.us/blog/borrow-vs-rent/
- Aitem English. “【完全版】borrow, lend, rentの違いと使い分けを徹底解説!”. https://aitem-english.jp/blog/borrow-lend-rent/